尊敬する人物の一人「中村天風」さんの一日一話より引用した言葉を今日は投稿します。
中村天風さんとは明治時代に生き、日露戦争に従軍したり、病にかかり世界を旅しヨガの聖者より教えを受けたりし帰国後、当時の政財界に影響を与え、今なお天風哲学を学ぶ人が多くいます。
天風哲学とは、儒教、仏教、神道、など多様な宗教や哲学を「打って一丸」としたものと表現しております。この哲学は日々実践するもので、人生に生かしてこそ意味があるものとしています。
今回、取り上げた積極心という中に「泰然不動」という言葉があります。これは落ち着いていて物事に動じない様子を表す意味です。
この意味を解釈すると、どんなことがあっても病気になろうが、運命の困難に直面しようがそんなことに執着せずに、それに打ち克とうとか負けようとか思わず超然として落ち着いていて心は安らかな状態にいることを示します。
天風哲学の積極心とは、平安を確保し得た心的状態(絶対的な強さをもつ心)を指しています。
これは仏教の「執着心」を解き放つという状態に同じではないかと思っています。